車が好きな人って多いですよね。車の雑誌もたくさんあります。でも車好きの人々にとって、「車番組が少ない」という現状は不満を感じるポイントの一つですよね。しかし、実際にはBS放送を中心に魅力的な車番組が一定の人気を集めています。本記事では、地上波で車番組が少ない理由、BSの成功例、そして今後の可能性について掘り下げていきます。
地上波で車番組が少ない理由
- 視聴者層の限定的なターゲット 地上波は幅広い視聴者を対象にするため、車というニッチなテーマは避けられがちです。例えば、家族や若年層など多様な視聴者が楽しめるバラエティやドラマと比較して、車番組は視聴者層が限定される傾向があります。視聴率が取れれば地上波でも可能でしょう。しかし、新車の紹介番組でも視聴者はスポーツカーとSUV、トヨタと日産など細分化していて今回は見るけど次回は見ないといったバラツキが生まれやすく、安定的な視聴率が取れないためスポンサーを得ることが難しいのです。
- 制作コストの高さ 車番組は試乗や撮影に高いコストがかかります。車そのものの手配に加えて、ロケ地の選定や安全対策なども必要であり、制作側にとってハードルが高いのです。もし、試乗車をキズつけてしまったらというリスクもあります。
- スポンサーの選定の難しさ 自動車メーカーがスポンサーになる場合、特定メーカーの車に偏らないように配慮する必要があります。このバランスを取るのが難しく、地上波では敬遠されがちです。スポンサーの車にはケチをつけることができないので番組的に面白くなくなってしまいます。
- 環境問題や事故への配慮 車は魅力的な一方で、環境問題や事故といった社会的な課題も抱えています。地上波ではこうした問題への配慮が必要となり、番組作りが制限されることがあります。環境問題は避けて通れないし、フォローのための仕事も増えてしまいます。
BSでの成功例
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— BS日テレ【おぎやはぎの愛車遍歴】PR (@Aisya_Henreki) December 6, 2024
お楽しみに〜
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“日本一”三浦大輔監督、初愛車は31年前のトヨタ“スポーツカー” 高騰した現在の価格に驚き(オリコン)#Yahooニュースhttps://t.co/rQV6s803pM
- おぎやはぎの愛車遍歴(BS日テレ) この番組では、ゲストが所有していた愛車のエピソードを通じて、人生観や価値観を引き出しています。車好き以外の視聴者も楽しめるトーク形式が人気の秘訣です。
- カーグラフィックTV(BS朝日) 車そのものの美しさや性能を追求した映像が特徴です。専門家の視点を取り入れたレビューや歴史的な名車の紹介がコアな車ファンに支持されています。
これらの番組は、地上波では難しい専門性やニッチなテーマを深掘りし、視聴者の期待に応えています。
カーグラフィック最新号(1月号)にて今回のフェスティバルを3ページにわたり紹介いただきました!
— クラシックカーフェスティバルin桐生 (@ccf_kiryu) December 5, 2024
『根づいて 愛されて』。
イベントの本質を的確に書いてくれています。
参加車両をはじめ当日の様子がたくさんの写真とともに掲載されてますので、ぜひお手に取ってご覧ください。#カーグラフィック pic.twitter.com/ExHPiQ3TiC
車番組を増やす可能性と提案
- エンタメ要素の導入 イギリスの有名な自動車番組『Top Gear』では、車のレビューだけでなく、ユーモアや挑戦的な企画で幅広い視聴者を取り込んでいます。日本でも、バラエティ要素を加えた車番組が可能性を秘めているでしょう。
- 環境問題をテーマにした企画 電気自動車(EV)やハイブリッド車の特集を通じて、車の未来について考える番組は、環境意識の高い層にもアピールできます。
- SNSや配信プラットフォームとの連携 地上波やBSにとどまらず、YouTubeやストリーミングサービスで独自の車コンテンツを展開することで、新たな視聴者層を開拓できます。特に若年層へのアプローチが有効です。
- 視聴者参加型の企画 視聴者が自身の車を紹介したり、参加できる企画を増やすことで、双方向性のある番組作りが期待できます。
テレビ局もコスト管理が大事なので、どれだけ視聴率が取れるかになりますね。
YouTubeやストリーミングサービス
YouTubeやストリーミングサービスでは、車関連のコンテンツが大きな盛り上がりを見せています。例えば、MotorTrend Japanでは、クラシックカーや最新モデルのレビュー、エンターテイメント要素を交えたコンテンツを提供し、多くの車ファンを引きつけています。
また、海外車を翻訳・編集して日本の観客に届ける形式も人気です。
さらに、テレビ神奈川の「クルマでいこう!」のような地上波番組もYouTubeを活用して、過去の放送回や特別企画を公開し、ストリーミング視聴を可能にしています。この番組は新車紹介や特定テーマを深掘りする内容で、車好きの支持を得ています。
12月1日(日)よる10時は「2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーを占う」です。ゲストに選考委員で自動車研究家の山本シンヤさんをお迎えして、10ベストカーの注目車や今年の見どころをトークします。お見逃しなく!!#クルマでいこう! #日本カーオブザイヤー pic.twitter.com/gfyc3MKvr8
— クルマでいこう! (@engine4thelife) November 28, 2024
これらのサービスは、地上波の限界を補完しつつ、新しい視聴者層を獲得する役割を果たしています。特に、YouTubeや他の動画配信プラットフォームは、若年層から車に興味を持つ視聴者を惹きつけるための重要な手段になっています。地上波やBSとは異なる自由度の高さが、コンテンツ制作の多様性に貢献しています。
まとめ
車番組が地上波で少ない背景には、視聴者層や制作コストといった現実的な問題があります。しかし、BSでの成功例や海外の事例を見ると、車番組にはまだまだ可能性があることが分かります。しかし、現在YouTubeやストリーミングサービスなどニーズの細分化した視聴者の期待に応える状況が生まれています。地上波で番組が放送されるためには相当良い企画にしなければ難しいですね。